成功となるか、羽田空港跡地再開発

続いて、おぎの議員のご意見を引用させていただきながら、羽田空港跡地の再開発について見ていく。

まずは再開発の概要であるが、羽田空港は過去何度も拡張工事を繰り返しており、その中で空港跡地が発生している。跡地は第一ゾーン、第二ゾーン、第三ゾーンと分かれており、第一ゾーンでは文化産業事業と先端産業事業での利用(クールジャパン発信事業や研究オフィスの設置)、第二ゾーンではホテル、物販店、バンケットルーム等が設置される予定である。第三ゾーンに関しては今後の国際線拡張で、空港用地として利用される予定である。第二ゾーンは今年4月1日にすでに着工し2022年4月に修工予定、第一ゾーンは今年秋に着工予定、2020年にプレオープン、2022年にグランドオープン予定である。

羽田空港は大田区に位置しているが、事業の中心は「羽田みらい開発株式会社」という民間企業9社が共同出資した事業会社であり、大田区が内部に触れることはないのだという。おぎの議員に伺ったところ、あくまでも足りない物資の支援という側面しか持たないとのことだ。しかしこの件に関して、おぎの議員は個人としての意見を下さった。

おぎの議員は、時間のないビジネスマン相手の施設としては機能しそうだが、観光客相手では適切では無さそうだと語った。“わざわざ日本に来たのならアニメファンは秋葉原や池袋、日本食を食べたいなら築地、というように皆“本場”に行きたいはずです”、とCJ発信としてアニメグッズショップや飲食店を個々に入れても、効果は薄いのではという。また、もし羽田空港内だけで外国からの訪問客の用事が完結してしまったら、地域にお金が回ってこないという点も危惧している。

羽田みらい開発株式会社は日経新聞で“未来志向の新たな体験や価値を創出するまちづくりを目指す”と発表しているが、事業は成功となるのだろうか。おぎの議員との対談では、もっとも懸念されるのはCJ戦略として海外に建てられたショッピングモールのように形骸化してしまうこと、という意見が上がった。羽田空港跡地に、“ここでしかできない”空間ごとの体験と価値を創り出す施設の建設が実現すれば理想的である。

 

 

参考文献

・「羽田空港跡地第1ゾーンの再開発、22年開業」(normanjp) https://norman.jp/review/hanedatenku/

・「羽田空港の「跡地」って? 拡張を続ける日本の玄関口、その一角で再開発が本格化」(乗りものニュース)https://trafficnews.jp/post/77207

・「大田区平成30年度予算案–羽田空港跡地に成長戦略拠点、新空港線整備促進」(マイナビニュース)https://news.mynavi.jp/article/20180216-585353/

・「羽田空港跡地第1ゾーン2018年秋着工–天空橋駅直結でクールジャパンの発信も」(マイナビニュース)https://news.mynavi.jp/article/20180510-628833/

・「羽田空港跡地第2ゾーン計画、4/1着工へ–大型ホテルやエンタメ・商業施設等」(マイナビニュース)https://news.mynavi.jp/article/20180319-603004/

・「羽田みらい開発、「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」で先端産業・クールジャパン発信拠点の整備・運営事業推進」(日本経済新聞)https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP479265_Q8A510C1000000/

 

アイキャッチ画像:「フリー写真素材 Photock 」より

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