現役議員と見るクールジャパン

これまでクールジャパンに関する記事を投稿してきた。そこで、実際に政治に関わる方々にとってクールジャパンはどのようなものであるか、政治家の方に意見を伺った。取材にご協力いただいたのは、アニメ、漫画、ゲームといった分野にも造詣が深い大田区議会議員のおぎの稔様。おぎの議員は2015年の大田区議会議員選挙で初当選を果たした若手議員であり、自身の公式HPへの政策漫画の掲載や、コミックマーケットで自身の活動にまつわる同人漫画を頒布するといった独自の情報発信を行っている人物である。また、大田区は羽田空港跡地の再開発でも注目しており、計画の中にはクールジャパン発信も含まれている。

今回はおぎの議員から頂いたご意見を交えながら政治におけるクールジャパンについて述べる。(羽田空港跡地の再開発については次項で述べる)

 

以下はクールジャパン機構(CJ機構)に対する率直なご意見を伺った対話の様子である。

永井「CJ機構についてどう思われますか」

おぎの議員「支援しようとしてくれるのは嬉しいですよ」

永井「支援先が多分野に渡っていることに関してはどうお考えでしょうか」

おぎの議員「海外現地の求めているものと日本が売り出したいものにギャップがあるのではないかと思います。CJ機構の事業は大学教授や大企業の人が主に動いているようですが、実際に海外に評価されるものを作っているのは中小企業が多いですから」「加えて、もっと個人レベルに支援があれば良いと思います。しかしCJ機構のHPを見ても利用方法がわからない。お金のある大企業相手ではなく、海外進出を目指すような個人レベルでも利用できるように示してくれれば良いですね」

 

また、CJ機構の支援先の問題と関連して、クールジャパンは結局何者なのかという談義の中にこんな対話があった。

おぎの議員「クールジャパンで何を思い浮かべますか?」

永井「私はアニメや漫画が好きなので、そういったものが真っ先に浮かびます」

おぎの議員「一般的にはそうですよね。でも政治家にとっては伝統文化等の方が分かり易いのです」「政治家の多数を占める世代的にもアニメなどをよく知らない人が多いので、そう(“何でもあり”のクールジャパンに)なってしまうのだと思います」

 

クールジャパン政策で政治がエンターテインメントに歩み寄ってくると思った一方、両者間のギャップが現在の政策の問題を生じさせているという実態が見えてきたのだった。

 

Follow me!